
(宮﨑智晴 2019年個展風景 /写真提供 迷子 https://twitter.com/i/moments)
いよいよ始まります、美術家・宮﨑智晴さんの個展。
彼の作品に出会ったのは2018年。
展示のチラシに惹かれて、個展を見に行ったのがきっかけで知りました。
個展会場で、本当に驚いた!
作品があまりに素晴らしいから!
多才な彼の仕事について、正直、私はまだまだ知らないことのほうが多い。
今回は、作品を観てもらうことはもちろんですが、
付随して空間プロデュースもお願いしています。
さて、いつもの空間がどのようになるでしょう!
どきどきします、ぜひ、一緒に見届けてください。
アトリエ茶話会、第四土曜日にはギャラリートークも予定しています。
おりしも、京都・大山崎山荘美術館では、清宮質文の企画展が開催中。
遠方からのお越しの方には、ぜひ、こちらと合わせてのご鑑賞をおすすめします。
くだらないことに振り回されがちな現代を、どうやって生き延びるかのヒントになるかも。
(乙女屋店主的には、そういうところでなにかが繋がっていた。
大山崎美術館のレポート記事を書いています。
ネタバレ内容が含まれますので、新鮮に自分の気持ちで鑑賞されたい方は閲覧を避けてください。
乙女屋店主雑記→http://otomeyasweet.blog.fc2.com/blog-entry-787.html
本当にいい企画展でした。
美術館自体もとても好き。
これってやっぱり重要だなと思いました。
(※2020年2月5日に書きましたが、雑記につき、保存日時を2000年2月5日に設定しています。
理由は、重要な情報と混ざってしまうことを避けるためです。)
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明るい光に包まれた回廊を抜け、展示室に入った。
ハイライトブルーの壁紙に、真っ白な文字。
記されていたのは、次のような言葉。
「加速度的に汚れ、狭くなってゆく世界。
芸術と名づけられたものは、
息のつまるようなこの限界からの
脱出の欲求であったのかと改めて思い知らされます。
外の限界を広げることは不可能ですが、
内面の世界を拡げることは無限に可能です。
自由にさまよい歩ける精神的な世界が欲しい。
私は、私の限りなく深い澄んだ空気を
自分の絵の中に求めているのですがー
ただそれだけを求めているのですがー」
(清宮質文 木版画集 「暗い夕日」 1972年南天子画廊 より)
私はこの言葉の前で、立ち止まって動けなくなった。
本当にしばらく立ちすくんでしまった。
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-
清宮質文、この人のことは、憧れの作家さんがアトリエで資料を見せてくれて知った。
作品を見たいと思ったけれど、叶わないまま数年が過ぎた。
やっと見れた作品たち。
大好きな美術館だったことも嬉しい。
ここはロケーションも、お庭も、建物も、設えも、カフェもすべてが好み。
展示されている壁も、構成も、照明も、すべてがよかった。
この仕事を手掛けられた人に、感謝と敬意をどうやったら伝えられるだろうか。
(美術館アンケートには賞賛の言葉を書いた。伝わるといいな。)
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-
自分の大事なことを、またひとつ、思い出した。
そして、気が付かずにいた自分の中のことを見つけることもできた。
ルドンについての文章があった。
東京で見たルドンの展示、自分では説明できないままだったことが、
ああ、そういうことか、と、清宮さんのことばで腑に落ちた。
絵から、絵を描く人から、学ぶことがたくさんある。
それは、どれも嘘がない。
見たときにわからなくても、ゆくゆく、どこかで、ああ、と、腑に落ちたりする。
絵は、本当に奥が深い。
図録がないのが残念だったけれど、本当にいい展示でした。
ご都合があえば、ぜひ。

お庭には、「Hare on Ball and Claw」 Barry Flanagan 1989/90
大好きだから、いつも会って帰る。
いいお天気なのも、幸せでした。
(※2020年2月2日に書きましたが、雑記につき、保存日時を2000年2月2日に設定しています。
理由は、重要な情報と混ざってしまうことを避けるためです。)
プロフィール
Author:otomeya-osaka
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大阪・中崎町のお店です。
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2番出口より徒歩約3分
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■基本情報■
定休日:イベントにより変動
営業時間:イベントにより変動
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電話:090-1915-9087
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