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大阪市中崎町にあるお店です。

乙女屋

200202.jpg


明るい光に包まれた回廊を抜け、展示室に入った。
ハイライトブルーの壁紙に、真っ白な文字。

記されていたのは、次のような言葉。


「加速度的に汚れ、狭くなってゆく世界。

芸術と名づけられたものは、
息のつまるようなこの限界からの
脱出の欲求であったのかと改めて思い知らされます。

外の限界を広げることは不可能ですが、
内面の世界を拡げることは無限に可能です。

自由にさまよい歩ける精神的な世界が欲しい。

私は、私の限りなく深い澄んだ空気を
自分の絵の中に求めているのですがー
ただそれだけを求めているのですがー」

(清宮質文 木版画集 「暗い夕日」 1972年南天子画廊 より)



私はこの言葉の前で、立ち止まって動けなくなった。

本当にしばらく立ちすくんでしまった。


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清宮質文、この人のことは、憧れの作家さんがアトリエで資料を見せてくれて知った。
作品を見たいと思ったけれど、叶わないまま数年が過ぎた。

やっと見れた作品たち。

大好きな美術館だったことも嬉しい。
ここはロケーションも、お庭も、建物も、設えも、カフェもすべてが好み。

展示されている壁も、構成も、照明も、すべてがよかった。
この仕事を手掛けられた人に、感謝と敬意をどうやったら伝えられるだろうか。
(美術館アンケートには賞賛の言葉を書いた。伝わるといいな。)


-

-

自分の大事なことを、またひとつ、思い出した。
そして、気が付かずにいた自分の中のことを見つけることもできた。

ルドンについての文章があった。
東京で見たルドンの展示、自分では説明できないままだったことが、
ああ、そういうことか、と、清宮さんのことばで腑に落ちた。

絵から、絵を描く人から、学ぶことがたくさんある。

それは、どれも嘘がない。
見たときにわからなくても、ゆくゆく、どこかで、ああ、と、腑に落ちたりする。

絵は、本当に奥が深い。


図録がないのが残念だったけれど、本当にいい展示でした。
ご都合があえば、ぜひ。


200202a.jpg

お庭には、「Hare on Ball and Claw」 Barry Flanagan 1989/90

大好きだから、いつも会って帰る。

いいお天気なのも、幸せでした。



(※2020年2月2日に書きましたが、雑記につき、保存日時を2000年2月2日に設定しています。
理由は、重要な情報と混ざってしまうことを避けるためです。)


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営業時間:イベントにより変動
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電話:090-1915-9087
お問い合わせ:https://otomeya.ocnk.net/contact

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